お直しのお仕事を2件ご依頼頂きました。
そして、2件ともに写真を撮り忘れております・・・。
1件目はロッキングチェアのお直し。
ご実家で使用されていた物を、リメイクして
使用したいとのことでした。
修復内容は
・本体の塗装をウレタン塗装→全剥がし後オイル仕上げ
・座面の布地張り替え及び内部ウレタン新調
の2点です。
座張りは学校の同期で、
身長は同じくらいなのに、人種が違うのか!?というくらいイケメンな
星野さん。
中身のウレタンも、元がどのようなものかを確認し、
そこから判断して適切なウレタンを選択して縫製してくれました。
塗装の剥がしは、なかなか困難でしたが、
全て剥がしてオイルを塗布、仕上げに蜜蝋ワックスを使用しました。
積層合板で出来た木口部分に染み込んだ染料が
若干残ってしまいましたが、綺麗なロッキングチェアに生まれ変わって
ひと安心です。
2件目はまな板の削り直し。
銀杏のまな板と、米ヒバ集成材のまな板の2枚でした。
カビが生えてしまった部分を削った跡があったり、
どうにかこのまな板を使いたい!という想いが詰まったまな板でした。
削った跡が5mm以上深く入っていましたので、
ある程度までは機械で削り、最後にカンナで仕上げました。
僕が結婚するまで使用していたまな板は
ホームセンターで買ってきた安いまな板ですが、
痛みが出てきたら削って使っていたので
まな板の削り直しは僕の中では当たり前のことでしたが、
なかなか削り直しをしてくれる場所を探すというのは難しいようで、
仕上がったまな板をみて、とても喜んでくださいました。
家具や道具を直して使うことは
時には新品を買うよりも高価になってしまったりすることも。
”綺麗なもの”を使いたいのであれば
新品を買うことも良いかもしれません。
それでも、直して使うことは
その行為自体がとても豊かなことです。
成熟した精神が、そこにはあると思います。
そんなことを気付かされたお仕事でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿