2014年10月31日金曜日

ズボンをはいた雲

久しぶりに、専門書以外の本、
それも詩集を買いました。



ロシア・アヴァンギャルドを代表する詩人、
ウラジミール・マヤコフスキーの「ズボンをはいた雲」です。
この本は、知人が2010年に立ち上げた土曜社という出版社から
発刊されています。



―僕の精神には一筋の白髪もないし、
年寄りにありがちな優しさもない!―

「ズボンをはいた雲」より



有名な一節です。この印象が強くて、
マヤコフスキーはどこまでも突き進む革命詩人というイメージでした。

ですが、読んでみると燃え上がるような青春の叫び!というより
繊細な、どうしようもない女々しさのような、
そこには革命的な印象よりも恋愛至上主義のような、
なんとも言えない印象を受けました。
これは僕の感じたことなので、一般的な感覚とのズレは
もちろんあると思いますが、
僕にとっては日本の詩とは違うテイストの文章に触れ、
(それでも読みやすいのは訳が素晴らしいからでしょう)
良い気分転換が出来ました。

これからも専門書だけでなく、
色々なジャンルの本を読んでいきたいものです。

0 件のコメント: